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March 05, 2007

「真面目」

Terada

「真面目」

 普通は、「まじめ」と読みますよね。
私は、昔から良い意味でも、悪い意味でも「まじめ」だ、と言われることが多かった気がします。そしてそう言われることは、私自身は何かひっかかるようで、あまりいい気はしていませんでした。


これを「しんめんぼく」、「しんめんもく」と読むと知ったのは、先月蔵元見学をさせていただいた寺田本家さんでの杜氏さんのお話から。

 寺田本家さんは、ご存知の方も多いと思いますが、『五人娘』、『醍醐のしずく』、『むすひ』といった日本酒を造っている蔵元です。自然酒、と銘打っているだけあって、その造り方は極力人の手による方法、伝統的な方法・道具によるものです。
 醸造用アルコールを添加したり、速譲生産された日本酒と異なり、こちらのお酒はとても体に優しい、と思います。見学させて頂いて、その理由の一端を見た気がしました。裏山に神社のある、とても素晴らしい場で、蔵の人々に大事に育てられたお酒なら、優しいはずです。


 同じく先月、上野の国立科学博物館で開催されていた、「ものづくり展」

 こちらは、鋳造・鍛造・金型・金属プレス・熱処理といった専門技術で、世界トップクラスの実力を持つ日本のメーカーが紹介されていました。

現段階では、まだまだ職人さんの手作業の精密さには、機械は追いついていないようです(例えば、iPodの背面の鏡面加工が日本の職人さんによることは有名な話ですよね?)。

 その職人さんの手から作り出されたものは、専門知識の無い私には、なんの部品だか分からないものも多かったのですが(笑)その精密さは、「美しさ」すら放っていました。


Tuzura_1

 そしてこちらの和菓子たちは、元クシガーデンのパティシエで和菓子職人の葛篭悦子(つづらえつこ)さんによる「つづらのわがし」。
お茶の水のGAIAで偶然手に入れることができました。

 つづらさんの和菓子は、出来るだけ国産の素材を使用する、卵・乳製品・白砂糖は使用しない、というもの。
心のこもった、とても優しい甘味の和菓子たちです。
 すべて美味しいのですが、個人的には「どらやき」が好みでした。皮のしっとり感がたまりません。


 「しんめんぼく」「しんめんもく」とは、『本来の姿。ありのままの姿。真価。』という意味があります

つまり、「真面目」であろうとすることは、「ありのままの姿」であろうとすること、に繋がります。

 ひとから「真面目」と言われることが多かったと冒頭に書きましたが、寺田本家の蔵人達や、日本の精密加工技術を支えてきた中小企業の職人達、そしてつづらさんのような美味しい、優しい和菓子をつくってらっしゃる方々を見ていると、自分が「まじめ」である、「しんめんもく」である、とはとても恥ずかしくて言えません。

ですが、このような意味を知った今では、「真面目」であることは、素敵なことじゃないかと感じていますし、そうありたいと思う様になりました。なかなか難しいでしょうけどね(笑)。

そう思わせてくれた、人々に感謝。
それにしても日本語・言霊は面白い。

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